2001年度入社 制作技術部 照明
業務内容を教えてください
ドラマで照明担当のLSC(ライティングサブチーフ)を担当しています。
入社しようと思った理由
音楽番組の撮影を希望し入社しましたが照明に配属されました。しかしライティングの奥深さに感銘するとともに、照明が一番面白いという事に気づき現在に至ってます。
やりがいを感じるときはどんな時ですか?
これまでドラマ番組を中心に照明業務を担当してきましたが、苦労したライティングシーンが放送された時や、そのシーンで頑張っていた俳優さんと今でも仲良く出来ている事です。
今後の仕事上の目標
または夢を教えてください
ドラマ番組のLD(ライティングディレクター)を担当する事です。
「大河ドラマ」
09:00
出勤
大河ドラマの収録スタジオの放送センターCT-106へ。
09:30
業務
照明スタッフの打合せ
当日のセットをLD(ライティングディレクター)が中心となり明かりの方向性、各シーンの明暗を打ち合わせます。
10:00
業務
照明仕込
スタジオフロアで照明器具をセッティングします。各シーンごとに、役者さんの動きやカメラワークを見ながら、照明器具の配置や方向を決めていきます。照明機材の仕込みが終わると、副調整室に上がり調光卓を担当します。
10:30
業務
リハーサル、本番
大河ドラマの収録です。リハーサルでは役者さんやカメラの動きに合わせ、最適な照明ができているのかをチェックします。本番ではフロアディレクターのキューを合図に、スタジオ内にいるスタッフ全員に緊張した空気が漂います。真剣勝負の役者さんの表情を、モニターを見ながら照明のあたり具合を念入りにチェックします。
12:30
休憩
体力勝負の現場!腹が減っては戦はできぬ!
しっかり昼食をとります。食堂にて栄養バランスのいい定食をいただきます。体調管理に気を配るのも仕事の一つ。
13:30
業務
収録再開
夜のシーンを収録します(室内のスタジオ収録であるからこそできることです)。入社当初は、実際の生活時間とのずれで感覚がおかしくなり変な感じがしていましたが、今ではすっかり慣れてしまいました(笑)
ドラマの時代では、夜間の生活はロウソクの炎だけでした。もちろんスタジオでも実際にロウソクを灯しますが、それだけではテレビには映らないので、ライトを使ってロウソク明かり風に当時の雰囲気を作り上げます。
16:00
業務
女優さん登場
ジェントルマンのように「女性にはやさしく」をモットーにライティングをします。
照明部的に言う「やさしく」とは、「より美しく」を意味します。
方法として、大きい面積のライトを使うことによって柔らかい明かりにして影をソフトにしたり、低めのライトをプラスしたり、ライトを直接当てずに白い布に反射させたりなど、より微妙な明かりのバランスを調節して美しさ倍増を目指してライティングしていきます。
18:00
業務
シリアスなシーン、泣き芝居
お芝居は生ものと一緒で、一番最初の芝居が一番新鮮!何度も何度もやってしまっては、俳優さん達のテンションが変わってきてしまうものです。その為、収録だからといって簡単に繰り返しやり直しがきかないこともあります。
このように、大事なここぞという瞬間をスタッフ一丸となって切り取ることが求められるシーンがあります。技術スタッフは、俳優さんのいい表情を撮ることを第一目標として、その雰囲気を壊さないように緊張感ある作業を行っています。
21:00
退勤
収録終了、撤収
安全作業徹底。夜間は大道具さんが作業を行うので、吊っているライトがセット移動などでぶつからないように高い位置にし、動線確保の為、ライトやケーブル、スタンドを倉庫に収納します。